ブログ
屋根塗装のメリットって何？一体何のためにやるの？
屋根は、雨風や直射日光に常にさらされているため、劣化すると雨漏りや家自体の劣化の原因となってしまいます。
そのため、定期的に点検を行い、必要であれば10〜15年程度（※塗装されている塗料の耐久性による）屋根塗装などのメンテナンスを行っておいた方が良い部位です。
今回は屋根のメンテナンス方法として一般的な屋根塗装について、メリットなどを詳しく解説いたします。
屋根塗装とは？メリットとは？
屋根塗装は、その名の通り、「屋根にアクリルやウレタン塗料を塗る工事」です。
基本的には次のように下地処理、下塗り、中塗り、上塗りという4工程で行われます。
- ①下地処理：塗装前に屋根を綺麗にする処理です。屋根の洗浄や、サビ落とし（ケレン作業）、ひび割れや塗料の剥がれの補修などを行います。雨漏りがある場合にはこの段階で補修を行います。この下地処理がしっかりされていないと、屋根塗装の仕上がりが汚くなったり、塗料が剥がれやすくなったり、雨漏りの原因となってしまう可能性があるので、屋根塗装前には必ず下地処理を入念に行います。
- ②下塗り：下地と塗料がくっつきやすくなるように、シーラーと呼ばれる下塗り塗料を塗ります。下塗りに使う塗料は、屋根材に合わせたものを使うのが一般的です。
- ③中塗り：上塗り（仕上げ塗装）と同じ塗料を塗ります。中塗りを行うことにより、塗料に厚みが生まれます。中塗りは、塗装のムラや塗装の剥がれを予防するための大切な工程です。
- ④上塗り：中塗りと同じ塗料を塗り、色見本と同じ色味に塗装を仕上げる工程です。中塗りと上塗りで二工程に分けて同じ塗料を塗ることで色の深みが出て色見本の通りに仕上がります。
上記①〜④は単純に屋根塗装の工程であって、その前には、工事の準備や近所への挨拶、足場の設置などの作業があり、屋根塗装後には片付けや掃除、足場の撤去作業があります。
そのため、工事日数は、屋根の面積の広さや、天候にもよりますが、おおよそ2週間程度になります。
屋根塗装は「屋根を綺麗に長持ちさせるため」に行うので、すべての家に必須の工事ではありませんが、行うことにより次のようなメリットがあります。
メリット1：屋根の見た目をよくする
屋根塗装の大きな目的は、屋根の美観を保つことにあります。
屋根は常に雨風や直射日光にさらされているため、色あせやサビ、ひび割れ、腐食などによって汚くなっていくものです。
屋根塗装を行うことで、家の美観に大きく影響する屋根を綺麗にすることができる他、色変更などで家のイメージをがらっと変えることもできてしまいます。
メリット2：屋根の耐久性向上
屋根の劣化は雨漏りにつながります。
雨漏りにより、家の基礎部分に雨が入り込んでしまうと、基礎部分が徐々に腐食し、カビの原因となってしまったり、家自体の寿命を大きく減らす原因となってしまいます。
屋根塗装を行うことで、こういった屋根の劣化を防止し、耐久性を向上させることができます。
屋根の上の塗膜（とまく）が、屋根材をしっかりとコーティングし、屋根を雨風や直射日光から守ってくれるためです。
屋根塗装をしていない場合、雨風や直射日光により劣化するのは屋根材自体ですが、屋根塗装をすると劣化するのは塗膜部分になります。
そのため屋根だけではなく、家の屋根材の耐久性向上にも繋がります。
メリット3：屋根の保護・劣化防止
屋根塗装に使用する塗料は撥水性、抗菌性などに優れているため、カビなどの発生を防止し、雨水から屋根を守る効果が期待できます。
塗料によっては雨水と一緒に屋根に付着した汚れを綺麗にしてくれるセルフクリーニング効果を持つものもあります。
メリット4：光熱費の削減
屋根は家の中で一番太陽光があたる部位です。
屋根塗装をすることで、そういった太陽光を未塗装の場合と比べて多く反射し、部屋を涼しく保つことができます。
そのため、光熱費などの削減につながるというメリットもあるのです。
塗料によっては断熱効果のある塗料もあり、併用すれば夏場だけではなく冬場の室温を安定させ、さらなる光熱費削減につながります。
屋根塗装は必須の作業ではないが、やっておくと屋根や家が長持ちする！
屋根塗装は決して必須の工事ではありませんが、家の劣化や寿命などを考えると、屋根塗装は10〜15年周期でやっておいたほうが良い工事です。
しかし、屋根塗装は足場を組んだりする関係上、決して安い工事ではありません。
そのため、もし屋根塗装をやるのであれば、外壁塗装やリフォームなど足場を組む工事と一緒にやってしまうのが一番安上がりでおすすめです。
ぜひ、今回ご紹介した屋根塗装のメリット、そして工事のタイミングやコストなどをよく考えた上で検討してみてください。
