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平な屋根は陸屋根と呼ぶ！防水や断熱さえ配慮すれば居住空間の自由度が広がる屋根
平な屋根はマンションやビルなど鉄筋コンクリート造の建物などに採用されることが多かったのですが、近年平な屋根の家屋なども増えてきています。
今回はこの平な屋根について、その呼び方や、平な屋根のメリット、デメリットなどについて詳しく解説いたします。
平らな屋根は陸屋根と呼ぶ！
平な屋根は「陸屋根（りくやね、ろくやね）」と呼ばれます。
今までは防水性や断熱性など機能性の観点から、マンションやビルなど鉄筋コンクリート造の建物にしか採用されてこなかった屋根ですが、近年はそういった技術向上の関係で、木造の家屋などにも採用されるようになりました。
陸屋根はスペース活用やメンテナンスのしやすさがメリット
陸屋根の最大のメリットは「家のスペース活用の幅が広がる」という点にあります。
陸屋根にすることで「屋上」などのスペースが作れたり、三角形の屋根では屋根裏部屋のように物置としてしか使えないスペースが居住スペースとして利用できたり、三角屋根の部屋よりも家のスペースが最大限活用できます。
三角屋根だと設置に制約のある太陽光パネルなども設置可能ですし、庭などに比べてダイレクトに日差しがあたるので、洗濯物を干したり庭のような感覚で活用できるます。
また、三角屋根だと家の周りに足場を組まないと屋根のメンテナンスが難しいところ、陸屋根であれば屋根が屋上なので簡単にメンテナンスが可能というメリットもあります。
防水性や断熱性にデメリットがあるが、配慮すれば問題ない！
スペース活用やメンテナンスがしやすいというメリットがある一方で、元々防水性や断熱性の観点から採用されてこなかったという背景があるように、防水性や断熱性については弱い陸屋根。
快適に生活する上で防水と断熱にはしっかりと配慮する必要があります。
断熱材の検討や屋上緑地化などを検討しよう！
屋根が三角形な理由の1つとして「屋根と居住空間との間に空間を設け、直射日光の断熱を行う」というものがあります。
しかし陸屋根の場合には屋根と居住空間の間に空間がありません。
そのため直射日光による熱がダイレクトに居住空間に影響を与えてしまい、最上階が暑くなりやすいというデメリットがあります。
屋上と居住空間の間に断熱材を入れたり、屋上に庭を造り、家庭菜園やガーデニングなど屋上緑地化をすることにより直射日光をダイレクトに屋上の床に当てないなどの対策を行うことが重要です。
防水工事は10〜15年ごとに行おう！
陸屋根が長年木造家屋に採用されてこなかった最大の理由は「防水性」です。
陸屋根は平なため、三角形の屋根に比べて排水性が悪く、元々雨漏りしやすい屋根形状なのです。
しかし近年「ウレタン防水」や「シート防水（ゴム・塩化ビニル）」「FRP防水」「アスファルト防水」など防水技術の向上により、定期的に防水を行うことでそういった雨漏りを防ぐことが可能になりました。
陸屋根の木造家屋の場合、10〜15年周期で定期的に完全防水工事を行うことでこういったリスクを最小限に止めることができます。
スペース活用の幅が広がるスタイリッシュな屋根！
断熱性や防水性を定期的に行わなければならないため、メンテナンスの手間やコストはかかりますが、その分居住空間の自由度や活用スペース活用の幅は三角屋根以上に広がります。
家感がなくスタイリッシュでモダンなデザイン性など見た目のおしゃれさも魅力です。
どちらかと言えば費用よりも、居住空間や見た目を重視したいという方におすすめな屋根と言えるでしょう。
逆に、費用や手間をできる限り抑えたいのであれば、定期的に防水工事を行わなければならないという観点から、おすすめできない屋根と言えます。
