日本家屋には古くから屋根瓦が使用されてきました。
根強い人気を誇る屋根瓦ですが、使われる瓦には様々な種類があります。
そして、今現在機能性や防災性の高さから注目されているのが「平板瓦」です。
平板瓦は、一般的な瓦とは違いフラットな形状をしているのが特徴。
別名「F形瓦」とも呼ばれます。
今回は、そんな「平板瓦」がなぜ今選ばれているのか、4つの理由をご紹介いたします。

 

瓦屋根に平板瓦が選ばれている4つの理由

平板瓦が選ばれているのは、見た目の美しさや、防災性、機能性の高さ、そして何より施工費用が安く収まるというのが主な理由です。
では、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

 

理由1：汎用性、デザイン性が高い

平板瓦は、形状がフラットで平面的なので、伝統的な日本家屋だけではなく、洋風モダンな家屋にも合います。
家屋の種類を選ばない汎用性の高さと、仕上がりが規則的で綺麗なデザイン性の高さが平板瓦が選ばれる大きな理由の1つと言えます。

 

理由2：将来的に太陽光パネルなどの設置も可能

近年エコや防災などの観点から設置する家が増えている太陽光パネル。
しかし、一般的な瓦屋根は凹凸の形状や屋根の重さの観点から、重い太陽光パネルなどを設置するのは難しいのが現状です。
F形軽量防災瓦であれば、屋根の面が平らでかつ軽量なため、屋根上に太陽光パネルの設置が可能となります。

 

理由3：施工費用が安い

一般的な屋根瓦に比べて平米（坪）あたりに必要な瓦の枚数が少なくて済むのも平板瓦の特徴です。
1坪あたり53枚が一般的に必要な瓦の枚数ですが、平板瓦は40枚程度ですみます。
瓦の枚数が少なければ少ないほど、設置する工事の期間は短くなりますし、屋根瓦自体の費用も抑えられ、一般的な屋根瓦に比べて施工費用が安くなります。
費用が抑えられるのも平板瓦が選ばれる大きな理由の1つです。

 

理由4：防災性が良い

平板瓦は、防災性にも優れています。
平板瓦の中にはオーバーラップロック方式という、瓦同士がお互いをアームで固定し合うという構造が組み込まれた製品があったり、台風で飛びにくく、地震でずれにくい、防災性に優れた製品が多くあります。
特にF形軽量防災瓦は家にかかる負荷も少なく、防災性にも優れるため人気です。

 

総合的にみて、平板瓦が魅力的！

平板瓦はデザイン面、や機能面でも魅力的なため多くの人に選ばれています。
一方で、通気性や断熱性の悪さ、種類が多すぎるなどのデメリットもありますが、平板瓦は総合的にみて現代のニーズに合った屋根瓦の1種と言えるでしょう。
今後新しい家を建てる際や、屋根瓦を取り替える際、選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。