家の屋根には様々な種類があります。
その中でも、近年人気が高くなってきているのが招き屋根です。
招き屋根とは、家の屋根としては一番一般的な「切妻屋根（きりづまやね）」の左右の片方が短い屋根の事です。
ひらがなの「へ」のような屋根だと想像していただくとわかりやすいかもしれません。
屋根の形状が招き猫の前足に似ているという点から、「招き屋根」と呼ばれています。
また、左右の面の境が段差になっている「招き屋根」と「差し掛け屋根」の複合形状も含み「招き屋根」と呼ばれることが多いです。
今回はそんな招き屋根の魅力や人気の秘密について詳しく解説いたします。

 

招き屋根が人気の秘密は機能性の高さと費用の安さにある！

招き屋根の人気の秘密はその機能性の高さと費用の安さにあると言っても過言ではありません。
招き屋根には主に次のようなメリットがあります。

・シンプルな構造なため費用が安い
・段違いで左右の面が屋根をお互いに支え合うため耐風性が良い
・断熱性と通気性が高く、冬に暖かく、夏に涼しい
・太陽光パネルが設置しやすい
・デザインが独特で個性的な外観になる
・雨や雪の流れる方向が分散でき、屋根へのダメージを軽減できる

このようにシンプルで安いのにもかかわらず機能性が非常に高いという点が招き屋根が人気の秘密です。
特に耐風性に優れるため台風災害が多い地域などに適した屋根と言えます。
デザインも左右で面が違い独特の外観になることから、他の人とは違う個性的なデザインにしたいという方にも選ばれている屋根形状です。

 

招き屋根にする際には雨漏り対策が肝心！

家の屋根を招き屋根にする際に注意したいのが雨漏りです。
招き屋根の場合、片方の屋根の面が外壁と接する部分ができてしまい、ここから雨水が侵入してしまう可能性があります。
そのため、「雨仕舞い」という処理をしっかりと行い、雨漏り対策を施しておくことが重要です。
基本的に業者がここはしっかりとやってくれますが、雨漏りは家自体のダメージに繋がってしまうため、施工会社に任せるだけではなく、しっかりと自分でも雨仕舞いをしっかり行って欲しいという要望を施工会社側に伝えておきましょう。

 

平家や台風の多い地域におすすめの屋根！

招き屋根はその機能性の高さと費用の安さから多くの方に選ばれる人気の屋根形状です。
特に耐風性の高さはピカイチで、耐風の多い地域におすすめの屋根形状と言えます。
さらには、平家でも左右の面の段差によってロフトのような空間設計ができることから、平家との相性は抜群です。
ぜひ、これから家を購入、建てる場合には招き屋根も検討してみてください。