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屋根が斜めの理由は雨水を流し、雨漏りを防ぐため!
屋根と聞くと左右の面がそれぞれ斜めになった、三角屋根を思い浮かべる方が多いと思います。
みなさんは「なんで家の屋根って斜めになってるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
今回はそんな屋根がなぜ斜めになっているのか、その理由について詳しく解説いたします。
屋根はずばり、雨水を貯めずに流すために斜めになっています。
それにより雨漏りを防ぎ、家の基礎部分に雨水が侵入するのを防いでいるのです。
もちろん平らな屋根の家もありますが、三角屋根に比べると屋根に雨水がたまりやすく、雨漏りがしやすい屋根形状なため、定期的な完全防水工事が必要になります。
また、雪が多い地域では、雪が屋根の上につもりすぎるとその重量に家が耐えきれず倒壊してしまう恐れがあります。
屋根を斜めにすることで雨水だけではなく、雪を地面に落としやすくするという役割も担っているのです。
もちろん雨水や雪は屋根の傾斜が急になればなるほど、地面に落ちやすくなります。
しかし、同時に屋根に使われている瓦やスレート、カルバリウム銅板なども屋根が急になればなるほど負荷がかかり、ずり落ちやすくなります。
そのため、屋根材それぞれに対して「ここまでの傾斜であれば利用しても良い」という許容値が設けられているのです。
許容値は寸法勾配、分数勾配、角度勾配という次の3つの方法で表されます。
・寸法勾配:1尺(10寸)進んで直下に何寸下がるかで表す勾配
・分数勾配:寸法勾配を分数で表したもの
・角度勾配:勾配を角度で表したもの
例えば瓦、スレート、カルバリウム銅板の勾配の許容値は次の通りです。
※平葺き、横葺きの場合は3寸勾配以上
つまり、一番瓦が急勾配に耐えられる屋根材、次がスレート、その次がカルバリウム銅板ということになります。
勾配には「急勾配(6寸勾配以上)」と「並勾配(3〜5寸勾配)」「緩勾配(3寸勾配以下)」の3種類があり、急勾配になればなるほど雨漏りのリスクは少なくなりますが、使える屋根材の種類が少なくなります。
そのため比較的雨漏りのリスクが少なく、使える屋根材も多い並勾配が日本で最も普及している屋根勾配です。
屋根が斜めな理由はこれまで説明してきた通り、雨水を地面に流し、雨漏りを防ぐためですが、実は屋根が斜めであっても構造上の問題で雨漏りに弱い屋根も存在します。
それが一般的な三角屋根(切妻屋根)と同じく日本で多い屋根の形である入母屋という屋根の形です。
これは、屋根のうち上半分が切妻屋根、下半分が寄棟屋根という形で、お寺などに多く採用されています。
この屋根の形状のメリットは換気の良さであり、一方で斜めだけれども、屋根のつなぎ目など雨水が入り込みやすい構造なため、雨漏りが発生しやすいというデメリットがあります。
このように「ただ屋根が斜めであれば雨漏りしない」という訳ではありません。
あくまで屋根が斜めなのは「雨漏りを防ぐ1つの手段」でしかないのです。
屋根が斜めになっている理由について解説してきましたが、屋根が斜めになっていることは雨漏り対策の1つであり、斜めにしておけば雨漏りしないという訳ではありません。
今現在は斜めであり、かつ入母屋のように換気性が高く、かつ雨漏りをしにくい片流れ屋根なども存在します。
また一方で平ら屋根(陸屋根)で完全防水工事を定期的に行うなど防水工事の技術も年々向上してきているので、今現在は特に斜めでなくても雨漏りしない屋根にすることが可能な時代です。
そのためコストや外観、など屋根の形状を考える1つの要素として屋根の傾斜は考え、総合的にみて屋根をどうするか考えるのが大切です。
みなさんは「なんで家の屋根って斜めになってるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
今回はそんな屋根がなぜ斜めになっているのか、その理由について詳しく解説いたします。
屋根が斜めになっている理由は雨水を流すため
屋根はずばり、雨水を貯めずに流すために斜めになっています。
それにより雨漏りを防ぎ、家の基礎部分に雨水が侵入するのを防いでいるのです。
もちろん平らな屋根の家もありますが、三角屋根に比べると屋根に雨水がたまりやすく、雨漏りがしやすい屋根形状なため、定期的な完全防水工事が必要になります。
また、雪が多い地域では、雪が屋根の上につもりすぎるとその重量に家が耐えきれず倒壊してしまう恐れがあります。
屋根を斜めにすることで雨水だけではなく、雪を地面に落としやすくするという役割も担っているのです。
傾斜が急過ぎてもダメ!屋根の勾配には許容値がある
もちろん雨水や雪は屋根の傾斜が急になればなるほど、地面に落ちやすくなります。
しかし、同時に屋根に使われている瓦やスレート、カルバリウム銅板なども屋根が急になればなるほど負荷がかかり、ずり落ちやすくなります。
そのため、屋根材それぞれに対して「ここまでの傾斜であれば利用しても良い」という許容値が設けられているのです。
許容値は寸法勾配、分数勾配、角度勾配という次の3つの方法で表されます。
・寸法勾配:1尺(10寸)進んで直下に何寸下がるかで表す勾配
・分数勾配:寸法勾配を分数で表したもの
・角度勾配:勾配を角度で表したもの
例えば瓦、スレート、カルバリウム銅板の勾配の許容値は次の通りです。
寸法勾配 | 分数勾配 | 角度勾配 | |
瓦 | 4寸勾配以上 | 4/10 | 約21.8° |
スレート | 3寸勾配以上 | 3/10 | 約16.7° |
カルバリウム銅板 | 1寸勾配以上 | 1/10 | 約5.57° |
※平葺き、横葺きの場合は3寸勾配以上
つまり、一番瓦が急勾配に耐えられる屋根材、次がスレート、その次がカルバリウム銅板ということになります。
勾配の程度も3種類!日本は並勾配が多い!
勾配には「急勾配(6寸勾配以上)」と「並勾配(3〜5寸勾配)」「緩勾配(3寸勾配以下)」の3種類があり、急勾配になればなるほど雨漏りのリスクは少なくなりますが、使える屋根材の種類が少なくなります。
そのため比較的雨漏りのリスクが少なく、使える屋根材も多い並勾配が日本で最も普及している屋根勾配です。
屋根が斜めでも雨漏りに弱い屋根もある
屋根が斜めな理由はこれまで説明してきた通り、雨水を地面に流し、雨漏りを防ぐためですが、実は屋根が斜めであっても構造上の問題で雨漏りに弱い屋根も存在します。
それが一般的な三角屋根(切妻屋根)と同じく日本で多い屋根の形である入母屋という屋根の形です。
これは、屋根のうち上半分が切妻屋根、下半分が寄棟屋根という形で、お寺などに多く採用されています。
この屋根の形状のメリットは換気の良さであり、一方で斜めだけれども、屋根のつなぎ目など雨水が入り込みやすい構造なため、雨漏りが発生しやすいというデメリットがあります。
このように「ただ屋根が斜めであれば雨漏りしない」という訳ではありません。
あくまで屋根が斜めなのは「雨漏りを防ぐ1つの手段」でしかないのです。
屋根が斜めになっているのは雨漏り対策の1つ
屋根が斜めになっている理由について解説してきましたが、屋根が斜めになっていることは雨漏り対策の1つであり、斜めにしておけば雨漏りしないという訳ではありません。
今現在は斜めであり、かつ入母屋のように換気性が高く、かつ雨漏りをしにくい片流れ屋根なども存在します。
また一方で平ら屋根(陸屋根)で完全防水工事を定期的に行うなど防水工事の技術も年々向上してきているので、今現在は特に斜めでなくても雨漏りしない屋根にすることが可能な時代です。
そのためコストや外観、など屋根の形状を考える1つの要素として屋根の傾斜は考え、総合的にみて屋根をどうするか考えるのが大切です。